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一瞬【LAST QUARTER】店内の祐希の周りの空気が止まったかの様に凛は感じた。
―――と、同時に凛は‘何か’を身体で体感する。
「…あの、、ゆ…」
凛が祐希に話しかけようとした所だった。
「……こいつが行きたくもない高校入ったのは、親父さんの為なんだよな」
ふと視線を横にいる祐希から外してみると、目の前にドリンクを持って来た陸斗が立っていた。
陸斗はソファーの前に置いてある、小さなガラステーブルに‘コロナ’を置いた。
「…凛ちゃんには、カモミールティー。落ち着くよ」
陸斗は、一重で切れ長な目を更に細めて凛の前にカップを置いた。
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