《通常からの変化》

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興味が―――好奇心が自分の心を香織に手繰り寄せられていたのかもしれない。 毎日変わらぬ笑顔とあの 「おっはよー!」 と言う一言。 凛には無いものだった。 確かに校門を潜ると明るい女子高生に変化したが、根付いていたのは何時も心を支配している正体不明の陰。 凛は香織に『陰と陽』の『陽』を見たのかもしれない。 だから陽に近づけば自分の陰も薄れるかも…と思ったんだろう。 香織と話す毎に‘表面上’凛は見事に『明るい流行りの女子高生』に変化して行った。
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