《雨と重なる画》

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「枯れてない証拠じゃん。お前が生きてる‘証’だよ」 祐希の一言に、凛の脳内は走馬灯の一部が入り込んだ様に 様々な出来事が全身に伝わって―――祐希のポジティブな発言に、自分のレーゾンデートルを皆間見た気がした。 【レーゾンデートル】 ―――存在意義。 それの欠片に触れた気持ちになる。気付いたら凛の涙は止まっていた。 祐希は、凛の頭をグシャグシャっと掻き回す。マイナスな思考を吹き飛ばしてくれるみたいに。 「や……やめてよ(笑)」 そういう凛の顔には笑顔が戻っていた。
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