10人が本棚に入れています
本棚に追加
/109ページ
「枯れてない証拠じゃん。お前が生きてる‘証’だよ」
祐希の一言に、凛の脳内は走馬灯の一部が入り込んだ様に
様々な出来事が全身に伝わって―――祐希のポジティブな発言に、自分のレーゾンデートルを皆間見た気がした。
【レーゾンデートル】
―――存在意義。
それの欠片に触れた気持ちになる。気付いたら凛の涙は止まっていた。
祐希は、凛の頭をグシャグシャっと掻き回す。マイナスな思考を吹き飛ばしてくれるみたいに。
「や……やめてよ(笑)」
そういう凛の顔には笑顔が戻っていた。
最初のコメントを投稿しよう!