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「湿気った夜は止めようぜ!」
祐希はまた、あの笑顔を見せて凛にコロナの瓶を渡した。
「ほれっ!飲んじまえ!」
差し出されたコロナの瓶にアタフタしながらも、凛は右手にコロナの瓶を持った。
「…飲んだら祐希みたいに元気でるかな(苦笑)」
そう呟いてる最中、祐希が口を挟む。
「ばーか!俺が元気じゃねーと、お前が困るだろ(笑)」
―――「(やっぱり面白い奴(苦笑))」
凛は、よし!と気合いを入れて瓶の半量程残ってるコロナを空けた。
……人生初の酒の味は…
人の暖かみと同じで…それ程苦くないもんだな―――と
凛は空になった緑色に光るコロナの瓶を宙にふらつかせ眺めて思う。
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