◆悠希と和と軽音と

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「じゃあ和、何か例で出して見てくれよ」 「い、いいわ……私の本気を見せてあげようじゃない!」 おお、随分意気込んだ様子で宣言なされた。 これは期待しても良いだろうな。 和はしばらく考え込んだ後、静かに口を開いた。 「名付けて……なないろシャーベットよ!」 「おい」 ……すっかり忘れてた。 和のセンスは攻撃的な性格に反比例して、物凄い女の子してたりする。 中学くらいの時に和の部屋に入った時には、部屋に溢れるぬいぐるみ達に驚いたもんだ。 ……まぁ、すぐに殴られたが。 とにかく、和のネーミングセンスは致命的なまでに乙女チックで、とてもバンド名なんか考えたりなんて出来る訳がない訳で。 「…………はぁ」 「な、何よ!その溜め息は!」 「別に……ただ世界には通じないと思っただけだから気にすんなよ」 「余、計に気になるってんのよっ!」 「げぶぁっ!」 和のパンチは世界に通用する気がする。
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