◆悠希と和と軽音と

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「和……俺なんかまずい事言っちまったか?」 「べ、別になんでもないわよ……」 「なら……いいんだけどよ……」 何とも気になるが、和がそう言うなら詮索する必要はない。 とりあえず、今の俺はバンド名を考える事に集中しよう。 「ん~……難しいな……」 考えても本当に何も浮かんで来ない。 バンド名のネーミングってなると、俺達らしい物を考えなきゃいけない。 何かきっかけがあれば出来そうなのだが、きっかけも掴めない以上、完全にお手上げだった。 「……駄目だ。思い付かねぇ……」 「ほら見なさいよ。こういうのは本当に難しいんだからね!アイディアを出した私を奉りなさい!」 「意味わからん……」 胸を張って人差し指を突き付ける和に深い溜め息。 てか、あんなのじゃアイディアのうちに入らんだろ…… 「って事で悠希。ジュースお願い。マッハで」 無理だアホ。
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