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「勢いでクビにしたのか!?」
「私ナルシストは嫌いだし、いいんじゃないかしら?うん、きっとそう」
うんうんと一人納得する和に俺は溜め息しか出てこない。
すると、今まで黙っていたもう一人のバンドメンバーの男子が口を開いた。
「まぁ、和。ナイスだ。いい加減に俺も悠希もあいつには困ってたしな」
「義之も変態のくせにたまにはいい事言うな」
「変態は余計だろ!」
義之=変態。
これはもはや世界の原理にすら成りつつある決定事項だ。
こいつもアホカドみたいな服装や髪型ではあるんだが、アホカドと違ってそれなりにはいい顔立ちだからか、似合って見える。
なんだかんだで親友だし、お世辞でも立てとくべきだよな。うん。
ちなみに、苗字はもう忘れた。
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