◆悠希と和と軽音と

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「勢いでクビにしたのか!?」 「私ナルシストは嫌いだし、いいんじゃないかしら?うん、きっとそう」 うんうんと一人納得する和に俺は溜め息しか出てこない。 すると、今まで黙っていたもう一人のバンドメンバーの男子が口を開いた。 「まぁ、和。ナイスだ。いい加減に俺も悠希もあいつには困ってたしな」 「義之も変態のくせにたまにはいい事言うな」 「変態は余計だろ!」 義之=変態。 これはもはや世界の原理にすら成りつつある決定事項だ。 こいつもアホカドみたいな服装や髪型ではあるんだが、アホカドと違ってそれなりにはいい顔立ちだからか、似合って見える。 なんだかんだで親友だし、お世辞でも立てとくべきだよな。うん。 ちなみに、苗字はもう忘れた。
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