◆悠希と和と軽音と

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「はぁ?変態は変態らしくパシられなさいよ。上手くやったら私のパンツ――」 「今すぐ行ってくるぜぇぇぇぇ!パンツ最高ぉぉぉぉ!」 和の言葉を最後まで聞くまでもなく、パンツという単語に超反応して音楽室を飛び出す。 「――の売ってるデパートを教えてあげるわ」 「……そのパターン、何回引っ掛かってんだろうな、あいつ。この街にデパート一つしかないのによ……」 「さぁ?軽く十回は越えてるんじゃない?」 あいつはアホカドよりもアホなんじゃないかと心から思う。 本当に本能に忠実というか、なんというか…… 義之がいなくなり、今までの騒ぎが嘘の様に静まりかえる音楽室。 何とも言えない緊張感に襲われる中、和が口を開いた。 「ゆ、悠希。ふ、ふた、二人っきりになるなんて久しぶりね!」 「だなぁ。最近は常に義之とか鈴ちゃんがいたしなぁ……ってか、鈴ちゃんはどうしたんだ?」 「む……!た、確か図書委員じゃなかったかし、らっ!」 「痛ったぁぁ!何でそんな思いっきり足踏むんだよ!」 「ふんだ!知らないわよバーカ!」 なんか急にご機嫌ななめになった。 まぁ……女の子には何か色々あるんだろう……うん。
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