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「はぁ?変態は変態らしくパシられなさいよ。上手くやったら私のパンツ――」
「今すぐ行ってくるぜぇぇぇぇ!パンツ最高ぉぉぉぉ!」
和の言葉を最後まで聞くまでもなく、パンツという単語に超反応して音楽室を飛び出す。
「――の売ってるデパートを教えてあげるわ」
「……そのパターン、何回引っ掛かってんだろうな、あいつ。この街にデパート一つしかないのによ……」
「さぁ?軽く十回は越えてるんじゃない?」
あいつはアホカドよりもアホなんじゃないかと心から思う。
本当に本能に忠実というか、なんというか……
義之がいなくなり、今までの騒ぎが嘘の様に静まりかえる音楽室。
何とも言えない緊張感に襲われる中、和が口を開いた。
「ゆ、悠希。ふ、ふた、二人っきりになるなんて久しぶりね!」
「だなぁ。最近は常に義之とか鈴ちゃんがいたしなぁ……ってか、鈴ちゃんはどうしたんだ?」
「む……!た、確か図書委員じゃなかったかし、らっ!」
「痛ったぁぁ!何でそんな思いっきり足踏むんだよ!」
「ふんだ!知らないわよバーカ!」
なんか急にご機嫌ななめになった。
まぁ……女の子には何か色々あるんだろう……うん。
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