プロローグ

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彼は私の屋敷に忍び込んでいたのだが、それもできなくなってしまった。 それでも私と彼は惹かれあった。 相思相愛…………のはずだった。 だが……周囲の重圧により私たちは破綻してしまった。 彼と私は完全に会えなくなった。 私たちが会えなくなってから一月ほどだっただろうか。 彼はもう、私を忘れただろうかと思い始めた頃だった。 私は風の噂で、彼が入水自殺したことを聞いた。 私は泣いた。 泣き叫んだ。
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