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走り始めて10分程、ようやく学校が見えた。
時計を見ると、以外と15分ほどの余裕があった。
おぉ……。
俺、かなり走ったな。
自分に感心する馬鹿が1人……って俺のことだな。
とにかく、もう走る必要もないので、歩くことにする。
「ゼェ…ゼェ……」
膝に手をつき、息を整える。
あぁ……ちょっと気持ち悪い。
そんなことを思っていたとき、ふと声をかけられた。
「あの、大丈夫ですか?」
俺と同じ高校の制服を着た、髪の長い、優しそうな女子だった。
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