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大学に入ってから三回目の春。
桜の花びらが綺麗に散った。
あたし、春日美緒はまた男に別れを告げられていた。
「俺は美緒についていけない。美緒は俺なんかいなくても平気だろ?…そういうことだから…じゃあな。」
いつも同じようなことを言われていた。
だから、ああ…またかみたいにしか思えなかった。
でも、一体これで何回目?
美緒は指をおって数えた。
1…2…3……5……15…か。
美緒はむなしくなりため息をついた。
失恋したのに泣けないのは、あの男があたしに合わなかっただけだから。
でも、これだけ同じ理由で振られるのはさすがに堪えるなあ。
美緒は家に入ろうと玄関の前にある扉を開けようとした。
すると、誰かが声をかけてきた。
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