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「…えっ、なんでよ。」
美緒は怪訝そうに那智を見た。
「だって、さっきの男は美緒ちゃんのタイプじゃなかったんでしょ?どういう人が好きなのか気になって。」
那智は綺麗な瞳で真っ直ぐ美緒を見て言った。
「…あたしより強くて大人な男。」
美緒は那智から視線を下に落として言った。
「へぇーそうなんだ。」
那智はそういうと美緒の隣まで近くに来ていた。
「ちょっと、何よ。」
「…ねぇ、美緒ちゃん。」
那智は美緒の言葉を無視して話かけてきた。
「だから何?」
美緒は眉間に皺をよせながら聞く。
口調はキツくイライラしているのがわかる。
そんな美緒の態度を気にした様子もなく那智は優しく笑った。
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