組長と組長補佐2

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祖母は帰って来ない 津閖の中では、タケがと言うより自分が、と言う意識が強い 誰にも言わないが、心の中で思うのは止められない だけどあの時守ってくれたグレイス、逃げなさいと言った 全て忘れて日常に戻った俺と暮らしたケビン。恨む日がなかったか、もう聞けない それでも彼が聞かせてくれた、教えてくれたものに、そんな感情はどこにもなかった それを忘れなければ、津閖はきっといつか全部受け入れて、思い出に出来ると思っている 「迅夜」 「ん」 明日も仕事だー、と切り上げたままどこにも寄らずブラブラ帰る 「さっき俺が土産渡したり、初対面の源慈さんの方にお前が座ってくれたりしてくれたろ」 「うん?うん」 「あー言うの俺出来ないから、お前そゆとこ本当しっかりしてるよなぁ」 「…俺はタケさんの横に座らせたら津閖が辛かったかな、と逆に思ってたけど」 「…恨んだりしてないよ」 「ついてかない気持ちもあんだろーなと思って。でもまぁ、良いのなら良かったよ」 迅夜がにこっと笑って津閖の頭を撫でた 「……突っ込んでやる」 「……本当お前の発言は突飛だな」 お尻を触ろうとする津閖を避けて、迅夜は笑いながら走って逃げた
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