組長と組長補佐2

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普段そんなにハマり込んでいる意識はない 仕事だったり遊びだったり、津閖を忘れて自分の好きなようにやっている事はいくらでもある 津閖だってそうで、そんな事は不満でも不安でもない ただ津閖といる時は、どうしようもなく突然キスがしたかったり抱き締めたかったり そんな感情が間欠泉のように沸いて、迅夜を困らせる 陳腐な言葉を使うなら「キミニムチュウ」だろうか 「スキトキメキトキス」だろうか いずれにしても迅夜はとてもじゃないけど知られたくない、と恥ずかしくなる 「何かお土産買って行く?」 津閖が提案する 「いいけど、どこで買おうか。今何時だ」 時計を見ると早めに上がった平日の、午後11時半頃だった 「輸入食品がギリギリ間に合うかな」 迅夜はそう言うと津閖を連れて、近くの輸入食品店に入る 「チーズ、ハム、ブランデー?コニャック?和食に日本酒…はここじゃダメか」 あれこれと津閖に聞きながら、好き嫌いのなさそうな濃いめのチーズとスモークハムを買った 「アルコールより食いもんの方が良いだろうな」 そう言って簡単にラッピングして貰って店を出た ルビーはすぐそこだ
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