短編集

レイン～雨降りの中の物語～

　
「雨の日って素敵だね」

だしぬけに君はいった

「こんな世界になるまで僕は雨なんて憂鬱になってうっとおしいと思ってたんだけど」

そういって二人でヒトツの傘をさしながら、君は語りかけてくる

「ユウはどう思う？」

俯いていた私に君は問い掛ける

「私は･･･嫌いだよ。雨なんて」

私は雰囲気を壊す発言をした。そんな中、君は私の話に何も言わずうなづきながら聞いてくれていた