異形のモノ

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異形のモノ

  人は死が近づくと生に執着する   もう逝くしかないのに     人生は止まらない特急列車のように寄り道をすることなく進んでいく   しかし死というものを知らないモノ達も恐らくは、死に対して飢えているのだ   死を知らなければ生きる喜び…意味がわからなくなるだろう   『私はなんの為に生きているのだ…』   一人の異形のモノが呟いた   それは誰にも聞こえず誰も答えてはくれなかった    
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