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1日一度の食事には、ガンパウダーが麻薬代わりに仕込まれていた。暗示をかけるため、繰り返し戦争映画を見せられ、命の価値を知らぬ間に、彼はたくさんの命を奪ってきた。
命令されたとはいえ、そうする以外に選択肢がなかったとはいえ、何の躊躇もなく人々の命を奪ってきたという記憶。
その記憶こそ、今の今までジャックを悩ませ続けていた。だが、彼の悲運はここで終わりではなかった。
内戦の終結とともにジャックはアメリカの人権団体に保護され、アメリカ陸軍へと入隊した。
特殊部隊『FOXHOUND』。彼は必死に訓練に打ち込んだ。かつて自分が人殺しだったという、その記憶から逃れるために。
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