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この後、『愛国者達』は少しずつ彼を『雷電』へと作り替えていくつもりだった。だが『愛国者達』は焦り始めていた。何故かは分からない。もしかしたら『愛国者達』という組織の消滅の危機を感じ取ったのかもしれない。
『愛国者達』はリディを自分たちを守る機械へと化す為に、まだ幼い少年の身体に強化外骨格を埋め込んだ。血液中にナノマシンを流し込み、精神を押さえ付けて支配したのだ。
少年は意思を持たなかった。
幼い頃から殺戮の限りを尽くし、それが正しいことだと教育されてきた彼にとって、善と悪ということは虚構にしか過ぎなかった。一般的に言われる『悪』が、彼が教えられてきた『善』だったからだ。
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