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「…わかりません。私達ができるのは傷の手当てまでです。これを彼の身体に取り付けた人物がいれば…可能かもしれませんが」
雷電はマッドナー博士を思い出した。彼は確か強化外骨格に詳しかった。力になってくれるかもしれない。
雷電はそっと病室を出ると、公衆電話の受話器をとった。
「はーい、もしもし?」
「オタコンか?」
オタコン、本名ハル・エメリッヒ。少し前まで共に戦ってきた雷電の数少ない友人だ。
「ジャックかい?久しぶり!体の調子はどう?」
「上々だな」
雷電は早速切り出した。
「マッドナー博士を覚えているか?」
「あぁ、あのサイバネティックスの権威の……彼がどうかしたのかい?」
オタコンの情報収集能力には、雷電も一目置いていた。
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