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彼女は目を覚ました。自分の立場を捨てた朝は妙な清々しさに溢れていた。
ゆっくりと伸びをすると、朝日が目に染みた。
「自由か……」
今までの彼女には無かった物が、今眼前に広がり、無限の未来を思わせた。
自らの愛剣『インフィニティ』を腰に下げると、彼女は歩き出した。
ふと立ち上がると、今まで積み上げてきた虚構の功績を表す勲章が目に入る。
「こんなもの……」
ブチリとそれを服の胸からちぎり取ると彼女はそれを迷い無く捨てた。
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