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伊達は西洋レストラン『ミラージュ』から出ると、公園を横切りながら煙草に火をつけた。
涼子の言っていたスクープが何だったのかは分からず終いだったが
(僕を誘う口実だったのかも)
なんて調子いい事考えながら大きく紫煙を吸い込んだ。
遠くで警察のサイレンが聞こえる…。
慌ただしい街だ。
何か事件が起きたのかもしれない。
明日は上司と先輩に謝って仕事に行こう。
古いボロアパートに着くと階段で煙草の火を消して、伊達は自分の部屋に入って行った。
伊達は夜空を見て(明日は晴れるといいな)と考えながら眠りについた。
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