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風間新聞社とはこの街…いや全国にまで出版を拡げる大手の新聞社だ。
他の人々が慌ただしく仕事に向かう中で伊達は街の様子を眺めている。
ふと思い出したかのようにポケットから折れた煙草を一本出した。
煙草を口にくわえて火をつける。
煙草の紫煙を深く吸って肺に満たしていく。
伊達にとって至福の時間だ。
ぼんやり自分の吐き出した煙を眺めていると
「伊達さんっ!!」
突然、背後から聞き覚えのある女性の声がした。
「こんなトコで煙草吸ってて大丈夫なんですか?」
伊達は慌てて口から煙草を遠ざけた。
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