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伊達はお茶を入れている涼子に聞いた。
「涼子さん、さっき言ってたスクープって何の事?」
涼子はキッチンを見ながら答えた。
「まあ、そんなに慌てないでよ、伊達君。
まずは、落ち着いて一杯。
はい、どうぞ。」
涼子は紅茶を入れて伊達に差し出してニコッと笑った。
伊達と涼子は椅子に腰掛けた。
お客さんも今の時間は入っていなくて店内も静かだ。
伊達は砂糖を一杯入れてゆっくりかき混ぜた。
その様子を涼子は黙って優しい笑顔で眺めている。
その視線に気付き伊達は慌てて思わず熱い紅茶を一気に口に注いでしまった。
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