24人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなことを考えていると外から突然大きな衝撃音がし、私は現実へと引き戻された。
しばらくすると救急車やパトカーのサイレンが聞こえてきた。
窓は赤く点滅し、辺りには騒音と静寂が入り交じる。
―あぁ、事故か。
私はただそう思うだけだった。
野次馬のざわつく声。恐らく事故を起こしたのであろう若い男の動揺した叫び声。救急隊や警察の周囲を整備する声。
その全てが私には何か現実離れしたものとしか感じられなかった。
それから数時間して、私はようやくベッドから起き上がった。
最初のコメントを投稿しよう!