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ピピピピッ…バンッ!
ガシャン!
「ん~…んんん…眠。」
目覚まし時計がベットが床に落ちる音でやっと目を覚ます。
彼は、
泉坂 燕 イズミザカ ツバメ。
ただ、平凡な高校生である。
とにかく朝に弱いのかまだ寝ぼけた表情で辺りを見渡し、布団を被っていた。
「えーと…今日は、冬休みだな…」
昨日から冬休みに入り、眠い瞳を擦りながら床に転がっている目覚まし時計を手に取った。
現在
AM07:00
タイマー設定時間
AM06:00
「…何でこんな時間にタイマーを設定したんだ?」
目覚まし時計を手にしばらく思案する。
「・・・げっ!!今日からスキー旅行だったんだ!!」
そう、この日は高校の恒例行事『スキー旅行』の日であったのだ。
「くっ!集合は?7時30分だっけ?残り30分だ!」
ツバメは急いで制服に着替え、昨日用意していた旅行用バックに必要な物を詰め込んで階段を降りて行った。
「あら、おはよう!ツバメ、朝ごはん用意してあるわよ!」
と調理場で料理をしている母の姿があった。
「母さん、今日はスキー旅行なんだから早く起こしてくれよ!」
いちゃもんをつけると母から予想外の言葉が返ってきた。
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