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「今日から、3日間だな…」
落ち着いた頃合いに一心が呟いた。
「そうだな!楽しくなるといいのにな…」
と様々な楽しい思い出を想像していた。
「そうだ。ここら辺ならワンセグが映るな…」
と燕は携帯電話を取りだし、画面を一回転させてTVをつけた。
『えー、最近失踪事件が多発しています!若干、若い層が狙われやすいです。
ですので、帰り道等々に気をつけてください!えー、次のニュースは…』
と流れるワンセグを見て
「最近、失踪事件が多いよな…」
ツバメは、ワンセグで放送された内容に興味を持った。
「失踪か…確かに最近可笑しな事が多いな…」
一心も燕に同意の意見のようだ。
「何か凄いこと起きてたりして!」
笑顔をつくりながらそんな冗談を言った。
「…かもな」
だが、一心は何かを考えているように無愛想な返事しかしなかった。
「一心…?」
燕はゆっくり一心に呼びかける。
「え?あぁ…悪いな…俺、少し寝る」
気分が悪くなったようなように窓側により掛かって目を閉じてしまった。
「しかたねーか…」
と燕もバスに揺られながら前を見据えていた。
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