わたし

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ほんとに、良く誰も言わないと思う。 わたしが部外者の挙げ句一年生だって事もみんな、知ってるのに時にはお菓子なんて分けてくれたり、部室でお茶も一緒にしていたりする。 ついつい居心地良くて居座ってしまうのだけど、ある程度の遠慮って必要だから、時々は他で時間潰しをしている。 「うん、じゃ終わったらそっちに行くから。」 孝江と別れてわたしは、再び校舎へ戻る。 無駄な動きが多いな、わたし。 図書室は三階にあるので、階段を登る時は結構憂鬱なのだが、着いてしまえばそんなの、飛んで行ってしまう。 ここの図書室は、種類がなかなか豊富で、時間も夜の七時まで開いている。 受験勉強やテスト対策する生徒が割合いるので、学校側のちょっとした配慮…にしても、破格って言っても良いんじゃないかな、これは。 図書室に着いたわたしは、早速何冊か本を選び机に向う。 そうそう、この瞬間がたまらなく幸せなんだ。 孝江に言わせれば、理解できないみたいなんだけど、本を楽しく読むって事が特技にはいるって言うんなら、わたしは間違えなく自信を持って言える。 特技ですって。
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