わたし

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わたしー本当に普通で、笑っちゃうくらい普通の女子高生。 自分の事を、なんとかが得意とか、こういうとこがあるなとか、分析のまな板に乗せる事もないくらい普通ーだと思う。 他の人からはたまに、変わってるなんて言われるけれど、わたしはよく分からない。 けれど、なんの個性もない人なんて実際、探そうとしても、そちらの方が難しいなんて思う訳で…だったらわたしも、個性があるって言うのかな? 閑話休題、止めておこう。 きりがなくなっちゃうし。 「おーい…今日も部活、見に来るんでしょ?。」 わたしと、雪香先輩の縁結びの神バレー部の友人、木下孝江がわたしに駆け寄って来た。 「だって、孝江待ってたらどうしても、部活見学するしかなくなるじゃない…というか、なんでわたし、先に帰らないんだろ…?。」 「分かんないわよそんな事…。気がついたらの習慣になってたんだから。」 そうなのだ。 なぜかわたしは、部活なんてしてもないのに、帰りが遅い。それは孝江が部活から上がるのを待ってるからだ。
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