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わたしと孝江の家は、学校からすれば、わたしの家が近い。
けどわたしは、孝江を家まで送って引き返す形で、家まで帰ってた。
そして孝江の部活が終わるまで、バレー部の部室でたむろうわたし…。
「恋人同士でもないのになんでだろ…。」
わたしの呟きに孝江は、
「いいじゃない?男の子って、一緒にいたって気を使うだけだし。」
なんて答えて来た。
共学の学校に入ったのは間違いだったかも。家から一番近いからと言う理由だけで、学校決めてしまったわたしは、限り無く愚かだ。
でも、孝江や…雪香先輩に会えた。
これってすごく良い事だ。だからきっと、これで良かったんだ。うん。
そんな事を考えてる間に、体育館に着いてしまった。
敷地内なんだから、早いのは当たり前だけど。
「さて、着替えて来るかな。どうする今日は?。」
背伸びしながら孝江が聞いて来た。
「今日、図書室にでもいるわ。あんまり部室に居着いてちゃ悪いし。」
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