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はじめまして!
山野 キサキ、15歳
今日から高校生になります!
あの一人で寂しかった中学生活…
高校は楽しく過ごす!
だから家から遠く離れた高校を受験し…
実家を出ました…
なのにだ…
「お嬢!」
「タカ…何回そう呼ぶなっつたらわかんのじゃ…ボケッ!」
何故か世話役のタカがついて来た…
「…でっですが」
「タカ…アンタが居たら私が家出た意味ないじゃん…」
タカは私のお父さんの右腕の笠井さんの息子…
小さい時から一緒で…タカが中学に入った頃には、何故か私の世話役になってた…
特技は家事全般…
20歳には見えない童顔で…
スッゴく可愛い…
ヤクザには全く見えません…
笠井さんと親子ってのが信じられない…
笠井さんはどんな格好してても【ヤクザですか…?】って感じの厳つい人だし…
まぁ…私の本来の世話役…
タカのお母さんとタカは凄く似てるんだけど…
(笠井さんの遺伝子はどこへ…)
「しかし…お嬢になにかあってからでは遅いんです…」
わかってるよ…
「だからお嬢言うな…」
私がこのマンションに引っ越して来たのは一ヶ月前…
荷物の整理をしてると
インターホンが鳴って…
扉を開けたら大きな鞄を抱え涙目のタカが立ってた…
何回も追い出そうと試みたが全て効果無し…
もう…諦めました…
「お嬢…そろそろ時間では…?」
パンを食べながら考え込んでた私の前に時計を置く…
「あっやば!
ごめんタカ…片付けよろしく!
行ってきます!」
私は玄関付近に置いてあった鞄を持ち部屋を出た
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