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  「では、HRを始めます。 初めに…皆さん入学おめでとう 私はこのクラスの担任の麻生 蓮です。 よろしくねっ!」 黒板の前でウインクするチャラ男… なんであいつがいるんだよ… 「ありえねェ…あんのクソ親父…」 私は誰にも聞こえないように呟き教壇に立つチャラ男を睨みつける… それに気づいたのがチャラ男の笑顔がドンドン引き攣っていく… 「でっでは…」 焦るように話しをすると 「今日は終わりっ! 気をつけて帰れよー」と逃げるように教室を出て行くチャラ男… 「あっ…逃げるつもりか…あのボケ…」 私はチャラ男を追って教室を出る… すると少し先を歩くチャラ男… 「麻生センセッ!」 「はっ…はい」 チャラ男は身体をビクッとさせ怯えながら振り向く 「少しいいですか? 聞きたい事があるんです」 ニコッと微笑む 「あっ…はい」 少し戸惑った後、ガクッと肩を落とし頷く… チャラ男に連れられ空き教室に入り鍵を閉める… 「蓮…てめぇ…」 「すっすいませんっ! お嬢!!」 私の言葉を遮り勢いよく土下座する蓮… 「親父の差し金か?」 私は蓮を見下ろし話す 「はい…去年まで男子校で… 今年の入学生も女子は5人と言うことで7代目が心配なされて…」 正座のまま話す蓮… 「…いい加減子離れしてよ…」 美由さんに飽きられるよ… 「お嬢は一人娘でいらっしゃるから…」 こんなへーこらしてる蓮だけど… 今年で29歳のチャラ男… 綺麗な顔してるから似合わなくないけど… もうすぐ30歳の男が軽くギャル男系の服ってどうよ… 「お嬢は一人娘でいらっしゃいますから…」 .
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