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「あっ…そうだ…
タカの事なんだけど…
あいつも親父に言われて来たの?
聞いても話さなくてさぁ…」
なんで来たか聞いても黙るし…
何回もしつこく聞いたら泣き落としされるし…
昔からタカの涙には弱いんだよなぁ…
「あいつ…お嬢が家ではったすぐ後、行方不明になったんです…
まぁ…次の日には連絡来たんですが…」
行方不明って…あいつ…
帰ったら説教だな…
「そっか…
ずっと聞きたかったんだけど…
蓮ってなんでウチで働いてんの?」
まぁ…教員資格持ってる時点でわかるけど…
大卒、それも上の中くらいのレベルの…
「6代目と7代目にはお世話になりましたから…」
少し寂しそうに微笑む蓮…
「まぁ…蓮のおかげでうちの会社も大きくなったしね…?」
ウチはヤクザってもシマの管理や地域行事の進行や準備の仕事で…
だから祖父がいろんな業界に手を出し
親父の代で急成長…
今じゃYMNグループって名前は全国に知れ渡ってる…
「俺は別に…」
少し顔を赤くする蓮…
「じゃあ帰るね!
ばいばい…センセッ!」
私はニコッと微笑むと正座のままの蓮を置いて教室を出た
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