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「大丈夫! お金は親父からカード奪ってきたから!」
私はニコッと笑いこの辺りで有名な家具屋に入る
「さぁ…何からみる?
やっぱり…ベッド?」
「…悪いです…」
店を出ようとするタカ
「何が? いいから早く!
ベッド見に行くよ!!」
私は抵抗するタカを引きずる勢いで歩く
「キサキ!」
いきなり大きな声で呼ばれ私は立ち止まる…
「…なに?」
「キサキ…俺は何もいりません…
勝手について来たのは俺です…
気をつかう必要はありません…」
言い聞かすようにしっかり話すタカ…
「だって…タカ…ずっとソファーで寝てるじゃん!
あんなんじゃ…疲れが、とれないでしょ…」
「大丈夫ですよ!
キサキの選んだソファは大きいし…フワフワですし」
ニコッと笑うタカ…
「駄目…ベッドだけ買お!
これからも一緒に住むんでしょ?」
私は上目遣いでタカを見る
「…はい…」
諦めたように頷いた…
「じゃあ行こっ!」
正直…タカが来てくれて感謝してる…
昔…抗争があった時…
相手の組の奴に誘拐された事がある…
それから暗闇で一人は怖い…
情けない話だけど…
「これは? 下に収納あるし…
服とか入れれるでしょ?」
「そうですね…」
私達の前にあるのは黒いベッド…
ベッドの下に引き出しがあるタイプ…
「これにしよっか?
値段も手頃だし…」
「はい…」
頷いたタカを見て私は店員に話に行く…
店員と帰って来たらタカの回りには女の子が多数…
あぁあ…デレッとしちゃって…
この光景見るのも何回目だろ…
本当にいい加減にしてよ…
「じゃあお願いします…」
私は店員に欲しいベッドを頼んで会計を済ませ店を出た…
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