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〈岸川拓也side〉
ノボル ミヤザキから発射されたプラズマが敵艦に直撃する。
「うぉあ!?」あまりの眩しさに声を上げる。
「すげぇな・・・おっそろしぃ。向こうの乗員カワイソス・・・・・・」
しかし、そんな少しの弔いの念もコンソールのレーダー表示によって中断された。
【重力場の異常を感知】
重力場の異常?
「重力場に巨大な歪みが・・・何か巨大な物質がジャンプアウトしてきます!」
レーダー兵が叫ぶ
俺は訊いた
「何かって?」
「分かりません」
俺は正面の窓の奥に目を配った。
・・・あ?
何か、綿あめが弾ける音を映像にしたようなものが虚空の中に浮かんでいる。
稲妻に見えなくも無い。
どこか綺麗なようで、どこか不気味だ。
そして、稲妻が一点に集中しだす。
そして、完全に集約されたとき、強烈な光がそこから発せられる。
「く・・・」
なんだこれは・・・
余りに強烈すぎて、直視出来ない。
思わず目を閉じる。
瞼(まぶた)超しにでも光を感じる。
光が収まったようだ。閉じていた瞳を開く。
・・・・・・え
ナニコレ・・・
「何じゃこりゃー!?」隣に座っている同僚が叫ぶ。
俺達の目の前に展開されていたのは・・・
余りにも巨大な艦。
全長は月の1/4程もある
巨大すぎて艦と呼べるのかすらわからない。
形はヒョウタンのようだ。
どう考えても地球製ではない。
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