プロローグ

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終わりそうもない、会議が延々と開かれている中、強く納得してくれと懇願していたのが草鹿龍之介中将である。 この男の一言で全てが決まった。 伊藤「大和は犬死にするだけです。」 各艦長も、頷いていた。 草鹿「頼む!!大和を一億特攻のさきがけとして、出撃してくれないか。」 少し間があいた後伊藤が答えた。 伊藤「仕方無い分かった。」 各指揮官「なぜそんなにあっさりと了承するのですか!!」 伊藤「もう良いじゃないか。」 各指揮官「私達は反対です。」 伊藤「まだ分からぬか!!我々は死に場所を与えられたのだ!!」 「うっ…‥………。」 この言葉に皆、何も言えなかった。 草鹿「もう一度聞く。沖縄出撃に反対の者は?」 各指揮官「…………………」 草鹿「皆、最後の休息をとってくれ。」 こうして、菊水作戦の発動は明日の4月6日と決定され会議は閉じられた。
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