四話 良妻?

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笑ったり泣いたりする苑衣を、取りあえず寝かせる事になり、綱と金時・季武が部屋に戻る。 そこにはあせあせとしている神将が一人いた。 天女かと見紛う姿に、何故だか溜め息が漏れる。 「天一。止めろよ」 『申し訳ございません』 茵を用意してくれたのは、有り難いし、今回十二神将は悪くない。 綱は寝てしまった苑衣を茵に横たえる。 「けど、残ってたって言っても、一寸だけだぞ?」 「……まさか。かなり酒に弱いとか」 「弱かろうが強かろうが酒を飲ますな」 酒も安くない。 「まぁまぁ。今夜はぱぁっと宴だっ!」 「また突拍子も無い事を!」 「金時、殿と貞光を呼んで来い!」 「ここでやるのか!?」 「すぐに!!」 勝手知ったる我が家の如く振る舞う同胞に、綱は額を押さえた。 こうなっては止められない。 徳芳達に何て言われるか。 .
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