少年、推参

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雀side 祐二は転校生の性別を訊いただけなのに黙った。 「にゃんで黙るのかにゃ祐二♪」 沈黙が大嫌いな雀ちゃんが喋る。 「いや、どう言ったら面白いかなって。」 どうやら祐二はまともに答える気はないみたいなのだ。 祐二らしいのかもしれないがこういう時は止めて欲しいのだ。 みんな祐二を睨みさすがに祐二も………… 「いや~愉快愉快。」 びびらなかったのだ。 そして祐二は教室のドアを開けに行く。 どうやら教える気が最初からなかったらしい。 「んじゃ入ってこい。」 「はい。」 ドアの向こうから聞こえたのは男の声だったのだ。
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