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愛し貴女(TW/ボリミラ)
俺には好きな人がいます。
明るくてやわらかで全てを包み込んでくれるような優しさの持ち主です。
「ミラさん。」
「あれ、ボリスじゃない。どうしたの?あ…構ってあげたいのは山々なんだけど今は仕事が山積みでさ、チビとカウルまで行かなきゃ駄目なんだよ。」
「なら頑張ってくださいね…。」
「勿論!じゃぁなっ。」
屈託のない可愛らしい微笑みを俺に見せると貴女はまた忙しそうにかけて行ってしまった。
「はぁ…。」
「ボーリスっ。」
「…はぁ…。」
「…無視しないでくれよ。」
「あ、あぁごめん、ルシアン。」
「な、どうしたんだ?」
「実は…」
***
「あぁ…ね。つまり告白したいのにできないんだ。」
「………うん。」
急速に顔が熱くなるのを感じた。
きっと今鏡で自分の顔をみたら真っ赤なのだろう。
あぁ、恥かしい。穴があるなら入りたいものだ…。
「なぁ、明日さ俺が聞いてみてやるよ。」
「は…?馬鹿、いいよそんなこと!!」
「いいって、いいって。遠慮すんなよ!それじゃまた明日なぁ~。」
そう言うとルシアンは早々と立ち去っていった。
……はぁ…。
大変なことになってしまったな…。
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