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愕然とする俺に春は自分の手を見ながら
『夢じゃなかったのか…私は…本当に死んだんだな。』
その手を抱き締め今にも泣きそうな顔をする。
それまでの俺の中の春の印象とは正反対の春の姿に
罪悪感と共に強く彼女を守りたいと思った。
『…あんたこれからどうすんの?』
『…分からない。…でも、やらなきゃいけない事がある。』
『やらなきゃいけない事って?』
『…分からない。自分で考えろと…そうしないと…』
『そうしないと?』
その先は春は左右に首を振り喋ろうとしなかった。
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