逃亡

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「ど、どうしよ雲雀さんっ」 わたわたと狼狽える綱吉。 「とりあえず落ち着きなよ。綱吉がここにいるのを知ってる奴なんてかなり少数…」 『言い忘れてたが、ツナは応接室だぞ。この先も30分ごとにツナの居場所を放送するからな』 「なっ…!?」 どこから見ているのか、リボーンには完全にこちらの位置を把握されているようだ。 廊下から、地響きの如き足音が伝わってくる。 「これは…逃げた方が良さそうだね」 トンファーを握り締めた雲雀がドアの方を見つめて呟いた。 勢い良くドアを開け廊下に飛び出す。 綱吉が後から恐る恐る外を覗き込んでみると 「わ…!?」 廊下を埋め尽くす程の人の群れが、こちらに向かって押し寄せる。 その手には網やロープなどの綱吉捕獲用アイテムが握られていた。 「何これっ…!?」 あまりの迫力に思わず固まる綱吉を背後に庇い、雲雀が一歩前に出る。
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