916人が本棚に入れています
本棚に追加
「ど、どうしよ雲雀さんっ」
わたわたと狼狽える綱吉。
「とりあえず落ち着きなよ。綱吉がここにいるのを知ってる奴なんてかなり少数…」
『言い忘れてたが、ツナは応接室だぞ。この先も30分ごとにツナの居場所を放送するからな』
「なっ…!?」
どこから見ているのか、リボーンには完全にこちらの位置を把握されているようだ。
廊下から、地響きの如き足音が伝わってくる。
「これは…逃げた方が良さそうだね」
トンファーを握り締めた雲雀がドアの方を見つめて呟いた。
勢い良くドアを開け廊下に飛び出す。
綱吉が後から恐る恐る外を覗き込んでみると
「わ…!?」
廊下を埋め尽くす程の人の群れが、こちらに向かって押し寄せる。
その手には網やロープなどの綱吉捕獲用アイテムが握られていた。
「何これっ…!?」
あまりの迫力に思わず固まる綱吉を背後に庇い、雲雀が一歩前に出る。
最初のコメントを投稿しよう!