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「クフフ…やはり超直感は厄介ですね…」
雲雀の姿が霧に包まれる。
次に霧が晴れたときそこに立っていたのは、薄い微笑を浮かべた六道骸だった。
「お久しぶりですね…沢田綱よぐほぁっ!?」
渾身の拳を叩き込む。
伊達にリボーンと修行していたわけじゃない。
「ちょ…酷いじゃないですか!!僕まだ喋ってる途中…」
「なんでいるんだパイナップル!!」
「愚問ですね。君に会いに来たんですよ」
「黙れウザいキモい帰れ南国果実」
普段の綱吉からは想像出来ないような暴言。
よく見ると、微かに瞳が潤んでいる。
「な…何で泣いてるんですか!?僕が何かしましたか!?」
綱吉の涙に、冷静さを失い慌てる骸。
そんな彼をキッと睨み付ける。
「…うな…」
「え…?」
「雲雀さんの姿でクフフとか言うなこの変態ーーっ!!」
綱吉は叫び、最後にもう一発全力のパンチを叩き込んで脱兎の如く走り去った。
後に残るは、哀れなパイナップルの屍が一つ…
「く…は…僕は諦めません…よ…沢田綱吉…がはっ」
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