開幕

5/5
前へ
/110ページ
次へ
「ねぇ綱吉、アレ、持ってないの?」 「アレ…ってどれですか?」 「君が闘う前に飲んでたアレ。死ぬ気丸…だっけ」 曖昧な記憶を引きずり出す。 アレがあるなら逃げ切れるだろう。 「あ、死ぬ気丸は」 『ちなみに、お前がポケットに突っ込んでた死ぬ気丸は俺が預かってるぞ』 「はっ!?い、いつの間に!?」 慌てたようにポケットをパタパタと叩く。 リボーンに抜き取られたことに全く気付いていなかった。 『っと…そろそろ時間だな。チャイムが鳴ったらゲームスタートだぞ』 そして。 キーンコーンカーンコーン 無情にも、開幕のチャイムは鳴り響いた。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

916人が本棚に入れています
本棚に追加