つまらない世界に差し込んだ一筋の光

5/55
前へ
/353ページ
次へ
その写真がきっかけで、仕事が劇的に増えた。 学校を休むことも多くなり、クラスの中で私は孤立していた。 それでもよかった。 私には、青山サンがいる。 青山サンが傍にいてくれればそれでよかった。 でも、青山サンとは歳が20くらい離れていてきっと私なんか相手にしてくれない。 女として見てくれない。 早く大人になりたい… 早く大人になって青山サンと釣り合う女になりたい。 そればかり考えていた。 考えた末に出た答えは、年上の彼氏を作って初体験を済ませること。 中学生の私は、初体験を済ませれば大人になれると思っていたから。 本当にバカなことを考えたものだと思うわ。 でも、その時の私は青山サンのことで必死になってた。 恋は盲目って言うけど、まさしくそれかもしれない。 .
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18753人が本棚に入れています
本棚に追加