つまらない世界に差し込んだ一筋の光

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彼氏と付き合って半年が過ぎた頃、また青山サンと撮影することになった。 また青山サンの傍にいることができる… 嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。 「ライカちゃん、彼氏でもできた?」 「え…?どうして…」 その日、青山サンがファインダーを覗きながら言った最初の言葉だった。 「やっぱり?この前と雰囲気が違うから。彼のことがとても好きなんだね。」 え…? 違う!! 私は、彼氏のことなんか好きじゃない。 「どうしたの?」 青山サンの手が私の顔に触れた瞬間… ドキッとして一気に顔が熱くなった。 彼氏が私に触れる時は、そんなことなかったのに… 「ライカちゃん?」 「ご、ごめんなさい…」 「………彼氏のこと好きじゃないんだね?」 「……はぃ…」 「じゃあ、どうして付き合ってるの?」 「早く大人になりたかったから…」 .
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