つまらない世界に差し込んだ一筋の光

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青山サン、本当にその人の事が好きなんだ… 「その人、どうして青山サンのプロポーズを断ったんですか?子供もいて、彼氏は意識が戻る可能性が低かったんでしょ?」 私だったら、待ち続けることなんてできない… 一人で、子供を育てながら彼が起きるのを待つなんて… 寂しくて苦しくて頭がおかしくなりそう… 「必ず起きるからって…。彼から離れることはできないって言ってた。彼のことを本気で愛しているんだと気づかされたよ。ホント、彼女が俺のことをここまで愛してくれたらどんなに幸せだったか…。」 青山サンは、苦笑いしながらそう言うとシャッターを押した。 「その人は、今どうしてるんですか?」 「俺がプロポーズした日に彼が起きて、今は結婚して幸せに暮らしてる。子供も男の子が二人いて、一番上の子が高校生。今でも、二人とは仕事の関係で会ったりプライベートで遊んだり飲みに行ったりしてる。」 .
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