つまらない世界に差し込んだ一筋の光

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亜夢は、純粋だから本当に好きな人とセックスして欲しかった。 好きな人とセックスしたことのない私が偉そうなこと言える立場じゃないけど… 私みたいになって欲しくなかった。 亜夢には、幸せになって欲しかったのよ。 私がセフレみたいな関係があると答えたもんだから、亜夢が考え込んでしまったわ。 「ライカがずっと笑顔でいれるようにするの!!私がライカを笑わせてあげる!!知ってる?ライカの本当の笑顔ってすっごく可愛いんだよ?」 きっと、私の過去に何かあったと思ったんでしょうね。 でも、そんなこと今まで言われたことなんてなかった私は、何て返事したらいいか困った。 本当は、すっごく嬉しかったのよ? 素直に、嬉しいって言えば良かったわ。 今さら、亜夢に嬉しいって言うのもヘンだから態度で表すことにするわ。 私も、亜夢が笑っていられるなら何でもするわ。 そんなことを思ったのは初めてで… きっと友達ってこんな感じなのね。 .
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