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亜夢と喫茶店を出ると、有坂サンが私をウチまで送ってくれた。
そのまま帰すのも何だか悪い気がして、ウチに上がってもらった。
ちなみに、両親はアメリカにある支社に行っていて当分帰ってこない。
つまり、実質一人暮らしなの。
それを言ったら…
「ライカ。あのさ、俺…一応男なんだけど。」
リビングのソファーに座って困惑気味の有坂サン。
「知ってる。でも、今ここで私を襲うほど女の子に飢えてない気がするんだけど。」
「まぁ、な。俺、いろんな女と毎晩ヤッてるから飢えてはないなぁ。でも、ライカ程の美人だったらどうなるかわかんねぇよ?俺、可愛い女や美人な女は大好物だから。」
有坂サンは、コーヒーをいれている私の後ろに立つとギュッと抱き締めてきた。
ふーん…。
女慣れしてるのは確かね。
「有坂サンって、亜夢のことが好きだと思ったのは私の気のせいかしら?」
一瞬、有坂サンの体がピクッと反応したのがわかった。
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