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「有坂サン、そろそろ離してもらえないかしら?コーヒーが飲めないじゃない。」
「もう少しだけ。」
有坂サンはそう言うと、私の髪を耳にかけて耳やほっぺたや首筋にキスをしてきた。
これは、ヤバイ!!
「ちょ…有坂サン!?」
「ライカ…。お前、いい香りがする。何だか落ち着くな。」
「は?」
そういえば、亜夢もそんなこと言ってた気がする。
「なぁ、今日から暫くお前んちに泊まっていい?」
「ちょ…はぁ!?何言ってんの!?ダメに決まってるでしょ!?」
「それともライカが俺のウチにくる?俺、一人暮らししてるし。」
…………。
「家を空けるわけにはいかないわよ。」
「じゃあ、俺が泊まるな。お前の両親ってどこに勤めてんの?」
「有坂建設の専務よ。今、アメリカにあるWD本社の建設に立ち会ってるわ。」
「おじさんの娘だったのか。あぁ、どこかで見たことがあると思ったら俺んちだ。」
もう、ホント意味がわかんないわ!!
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