つまらない世界に差し込んだ一筋の光

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「わかるように説明して!!」 「そんなにイライラすんな。俺の父さんは、有坂建設の社長。それで、ライカの父さんも知ってる。それに、俺んちで開いたパーティーでお前を見た。」 パパの会社の社長の息子だったってわけね… 「世の中狭すぎだわ。」 「だな。」 有坂サンは、私から離れると誰かに電話をかけていた。 コーヒーを手に取ると… 「すっかり冷めちゃってるじゃない…」 ため息をつきながら、有坂サンのコーヒーと一緒に作り直した。 「ライカ。今日からよろしくな。俺とお前の両親に伝えたから。ライカを守るからって。」 ………は? 両親に伝えた…? 「ちょ…パパ達に伝えたの!?」 「あぁ。結婚を前提に付き合ってるって言った。ライカの父さんは、いくらでもウチにいていいからって。俺の父さんは、でかした!!って何か無性に喜んでいたぞ?」 け、結婚!? 「ちょ…本当に勘弁して。何言ってんの?バカじゃないの?頭オカシイでしょ!!結婚も何も付き合ってもいないでしょ!!」 .
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