つまらない世界に差し込んだ一筋の光

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買い物に行かなきゃ材料がないわね…。 有坂サンに、買い物に行くことを伝えるとパパの車で近所にあるスーパーまで運転してくれた。 ちなみに、無免許じゃないわよ。 きちんと、免許証見せてもらったし。 18歳になったと同時に免許を取ったって言ってた。 買い物を済ませると、今度は有坂サンの部屋に向かった。 有坂サンの部屋は、意外にもスッキリと片付けられていた。 男の一人暮らしってこんなにも片付いているものかしら? 女の子が何人もいた証拠ね。 「一人暮らしには広すぎよ。女の子を数人囲っていそうね。」 「この部屋に女を連れ込んだのは、ライカが初めてだよ。」 「は?だって…」 「確かに、毎晩いろんな女とヤッてたけど相手の部屋に行ってシてたからな。俺がヤる女は、いつもシーツにまで垂れるから洗濯するのがめんどくせぇんだよ。好きじゃない女にそこまでしたくない。だけど、ライカだったら何回もシーツを代えて洗濯しても構わないよ。」 有坂サンは、そう言うと私の腰に手を回しチュッと軽くキスをした。 .
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